■周期性嘔吐症(アセトン血性嘔吐症、自家中毒症)

“周期性嘔吐症”とか“アセトン血性嘔吐症”と呼ぶのが間違いがありません。自家中毒症という病名は食中毒と名前が似ていますが、食中毒とは全く異なった病気ですし、食物が悪い訳ではありませんので、今は自家中毒症と言う病名は私は使いません。
病態

高熱、疲労、ストレスなどが誘因になって、飲食が十分にできず、嘔吐を誘発して、体の中から水分と糖分が減少し、脱水と低血糖の状態になり、急に飢餓状態になってしまった状態です。人間は通常は炭水化物を分解してエネルギーをつくりますが、飢餓状態にあると、体に貯蓄した脂肪や蛋白質を無理矢理に分解して、エネルギーを産生しようとします。脂肪からエネルギーを産生する途中でケトン体が出てきます。血液中に糖分があると処理してくれますが、飢餓状態なので処理できず、血中に溜まってしまい、それがアセトン臭という口臭となったり、尿中に出てきます。

診断

私はこの患者さんが診察室に入ってきただけで大体診断ができます。青い顔をしてぐったりとしていますし、部屋中アセトン臭がするからです。検査は尿中のケトン体と尿糖を調べます。ケトン体が陽性に出るのはこの病気のときと糖尿病のひどいときだからです。また血糖も調べ増す。低血糖の程度を調べるためです。もちろん糖尿病かどうかもわかります。

治療

ケトン体がからだに溜まっていると吐気が強くて水分や糖分も摂取できません。もちろん食べられません。こんなときは点滴で水分と糖分を補うのが一番の早道です。水分と高調のブドウ糖の点滴をするとすぐに元気になります.年齢にもよりますが点滴には2〜3時間かかります。軽症のときはブドウ糖の注射をするだけで元気になるときもあります。何回も繰り返す人はうちでは糖分を与えるようにしてください。水分にも砂糖を入れますし、氷砂糖をやアメ玉をなめさせることもあります。水分としてはポカリスエットを暖めて砂糖を知れて飲ましたり、カルピスのお湯割りを飲ましたりするのがよいでしょう。

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