■伝染性膿痂疹(とびひ)

虫さされ、あせもや湿疹などを不潔な手でかき壊し、殆どが手についている化膿菌が入りこんで、その部分が化膿します。水ぶくれができる場合と汚いかさぶたができる場合があります。それを掻いて、次から次へとうつって行く、まるで火事の火が飛んで次に燃え広がるように広がるので飛び火、“とびひ”といいます。

昔は圧倒的に夏に多い病気でしたが、現在では暖房も発達しているので冬でもよく見ることができます。原因菌は殆どが(90%)がブドウ球菌で、後の10%は連鎖球菌です。

治療

抗生物質の外用薬と抗生物質やかゆみ止めの飲み薬が中心です。

大抵は通常使う抗生物質で3日以内にはきれいになってきますが、このごろ通常使う抗生物質が効かないブドウ球菌が出てきました。2〜3日たっても治る気配がないときはそのような菌の可能性がありますので、全く違う薬に変える場合があります。

その他気をつけることは、子供の爪の手入れと手洗いです。爪は短く切り、ヤスリで先が尖らないように丸くしましょう。手は流水でごしごしと洗いましょう。洗面器にとった水で洗ってはいけません。イソジン等の消毒薬を使用する場合もありますが、赤剥けなどの傷口があったら使用はいけません。
                                                                  

登校、登園

汚い創部を治療し、覆ってしまえば問題ありません。但し、集団で入るプールは2〜3日は止めましょう。

合併症

合併症ではありませんが、ブドウ球菌の皮膚感染症の全身型をブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群、SSSS(Staphylococcal Scald Skin Syndrome)といいます。とびひからなることもありますし、最初からひどくなることもあります。口周囲、耳たぶ、頚部、腋の下、下腹部、大腿部が熱のもって赤くなり、痒かったり、痛みを感じたりします。このごろはいろいろな抗生物質が効かないブドウ球菌が多く、とびひの治療をしているのだけれどどんどんひどくなってSSSSに進行する例も少なからず経験しており、抗生剤の選択も問題となりそうです。

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