■夜尿症

正式には夜尿症と呼びますが、「おねしょ」のことです。何歳までに「おねしょ」がなくならないといけないかなんてきまりは、どこにもありません。

■3つのタイプ
1.膀胱容量が小さいタイプ
おしっこを溜める膀胱が小さいと.長い間ガマンできなくなります。

2.尿を濃くすることができないタイプ
脳下垂体から分泌される抗利尿ホルモン(ADH,尿を濃くする働きがある)の量が少ないと,尿が薄くなって、尿量が増えてしまいます。

3.混合型
上記の1+2です。最も治りにくいタイプです。

■治療の3原則
1.あせらない
おねしょをするのは、5歳では7〜8人に1人、10歳でも20〜30に1人はおねしょをします。
大きくなるにつれて自然に治るので、あせらずに待ちましょう。

2.おこらない
おねしょをした子は、心の中で「しまった」と思っているものです。
怒られてしまっては、本人の不安が増すばかりです。怒っても治るものではありません。
家族みんなが、自分を暖かく見守ってくれているんだという安心感が大切です。
怒ると心の傷が大きくなります。

3.起こさない
発育ざかりの子どもは深い睡眠をとっているのが当たり前です。
成長発育には深い睡眠が欠かせません。
夜中に起こしておしっこをさせるのは、よい方法ではありません。
無理矢理起こすと、抗利尿ホルモンの分泌が低下して、かえって夜尿症が治りにくくなります。
治療

■水分摂取制限
薬物療法だけでは夜尿はなくなりません。夕食を食べた後には水分を取らない、寝る前の2時 間は水分を取らないことを励行してください。水分摂取制限は本人だけでなく、家族全員が行ってください。制限しているまで、他の人が水分をがぶ飲みするのは良くありません。
スイカ、柿は夕食直前や夕食のときに食べさせてはいけません。

■夕食時間の変更
夕食は寝る最低4時間前には終えましょう。食事に含まれる水分が尿になるには4時間はかかります。夕食の水分を排尿してから、寝かせたいものです。

■昼間の排尿も我慢させよう
膀胱容量を増やすには、昼間も“おしっこ”といってから、最初は5分間、次は10分間という具合に我慢させましょう。30分間我慢できるようになるとかなり膀胱容量が大きくなります。

■内服薬
自律神経薬(膀胱機能を整える働きがある)、3環系抗うつ薬(脳下垂体から抗利尿ホルモンの分泌をうながす)などを処方します。

■点鼻薬
DDAVP(デスモプレッシン、人工合成された抗利尿ホルモン)を就寝前に点鼻します。尿が濃くなって尿量が減り、夜尿に効果があります。特に上記タイプ2に効果があります。
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