■増殖性糸球体腎炎(IgA腎症)
SLE、血管性紫斑病などの全身性疾患を伴うことなく糸球体メサンギウムにIgAがもっとも強く沈着することを特徴とする糸球体腎炎である。本邦では小児でも成人でも最も頻度が高い慢性糸球体腎炎であり、その多くが学校検尿や職場健診などで無症候性血尿や蛋白尿として発見されている。
分類

IgA腎症は(1)無症候性血尿・蛋白尿、(2)反復性肉眼的血尿、(3)急性腎炎症候群・ネフローゼ症候群に分類できる。

(1)無症候性血尿・蛋白尿
本邦のIgA腎症の患者の60%は学校検尿などで顕微鏡的血尿・無症候性蛋白尿を発見される。血尿はほぼ全例に見られ、蛋白尿を伴う症例が多い。

(2)反復性肉眼的血尿
欧米では、小児期IgA腎症症例の80%は肉眼的血尿で発症し、上気道感染症に伴う反復性肉眼的血尿がIgA腎症の特徴的な臨床症状であると報告されていたが、日本では肉眼的血尿での発症は小児期IgA腎症の20〜30%に過ぎない。

(3)小児期IgA腎症の約10%は血尿・蛋白尿に高血圧・腎機能低下を伴う急性腎炎症候群、高度蛋白尿とその結果起こってくる低蛋白血症を伴うネフローゼ症候群で急性発症する。

治療

多剤併用療法を行う。
予後

今までは小児期IgA腎症の予後は良好とされてきたが、腎不全に進行する症例も10%前後あるといわれており、成人のIgA腎症と同じように予後不良である。
治療

1.食事療法

水分制限と食塩摂取制限を中心とする。

2.薬物療法

3.安静

予後

90%以上は尿所見が正常化する。
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