自閉性障害・注意欠陥/多動障害

自閉性障害

自閉性障害は、相互的な対人関係技能や意志伝達能力に弱さが見られ、偏った常同的な行動、興味、活動をしめす障害です。1歳6カ月から3歳までに、視線が合わない、指さしをしない、言葉がでないか出ていた言葉が消失する、人やテレビの物まねをしない、常同的な動きがある、独り遊びにふける、ごっこ遊びをしない、物の一部、ある動作、順序、遊びなどに異常にこだわる、わけもなく突然笑いだしたり、泣き叫んだりするといった兆候があれば、自閉性障害を疑います。                                                                     

注意欠陥/多動障害注意欠陥/多動障害

Attension-Deficit / Hyperactivity Disorder (ADHD)は、不注意で集中力がなく、多動で落ち着きがなく、かっとなりやすく、考えもしないで行動してしまう衝動的な子どもたちのことを言います。ADHDの診断基準を表2に示しています。治療は、リタリン等の薬物療法や感覚統合訓練をおこなっています。家庭や学校での環境調整や教育的配慮も重要です。

自閉性障害の診断基準(DSM-・)

A. (1), (2), (3)から合計6つ以上、少なくとも(1)から2つ、(2)と(3)から1つずつの項目を含む
                                                    (1) 対人的相互反応における質的な障害で以下の少なくとも2つが認められる

(a) 目と目で見つめ合う、顔の表情、体の姿勢、身振りなど、対人的相互反応を調節する多彩な非言語性行動の著明な障害。
(b) 発達の水準に相応した仲間関係をつくることの失敗。
(c) 楽しみ、興味、成し遂げたものを他人と共有すること(例:興味のあるものを見せる、持ってくる、指さす)を自発的に求めることの欠如。
(d) 対人的または情緒的相互性の欠如。

(2) 以下の少なくとも1つによって示される意思伝達の質的な障害

(a) 話し言葉の発達の遅れまたは完全な欠如(身振りや物まねのような代わりの意思伝達の方法により補おうという努力を伴わない)。
(b) 言葉が話せても、他人と会話を開始し継続する能力の著明な障害。
(c) 常同的で反復的な言語の使用または独特な言語。
(d) 発達水準に相応した、変化にとんだ自発的なごっこ遊びや社会性を持った物まね遊びの欠如。

(3) 行動、興味および活動の限定され、反復的で常同的な様式で、以下の少なくとも1つによって示される

(a) 異常なほど、常同的で限定された型の1つまたはいくつかの興味だけに熱中する。
(b) 特定の機能的でない習慣や儀式にかたくなにこだわる。
(c) 常同的で反復的な衒奇的運動(例:手や指をパタパタさせる、ねじ曲げる、複雑な全身の動き)。
(d) 物体の一部に持続的に熱中する。

A. 3歳以前に始まる、以下の領域の少なくとも1つにおける機能の遅れまたは異常:   (1) 対人的相互作用、(2) 対人的意思伝達に用いられる言語、(3)象徴的または想像的遊び。
A. この障害はレット障害または小児期崩壊性障害ではうまく説明されない。

注意欠陥/多動障害の診断基準(DSM-・)

A. (1)か(2)のどちらか:

(1) 以下の不注意の症状のうち6つ以上が少なくとも6カ月以上続いたことがあり、その程度は不適応的で、発達の水準に相応しないもの:

不注意

(a) 学業、仕事またはその他の活動において、しばしば綿密に注意することができない、または不注意な過ちをおかす。
(b) 課題または遊びの活動で注意を持続することがしばしば困難である。
(c) 直接話しかけられたときにしばしば聞いていないように見える。
(d) しばしば指示に従えず、学業、用事または職場での義務をやり遂げることが出来ない(反抗的な行動または指示を理解できないためではなく)
(e) 課題や活動を順序立てることがしばしば困難である。
(f) (学業や宿題のような)精神的努力の持続を要する課題に従事することをしばしばさける、嫌う、またはいやいや行う。
(g) (例えばおもちゃ、学校の宿題、鉛筆、本、道具など)課題や活動に必要なものをしばしばなくす。
(h) しばしば外からの刺激によって容易に注意をそらされる。 (i) しばしば毎日の活動を忘れてしまう。                                  

多動性

(a) しばしば手足をそわそわと動かし、またはいすの上でもじもじする。
(b) しばしば教室や、その他、座っていることを要求される状況で席を離れる。
(c) しばしば、不適切な状況で、余計に走り回ったり高い所へ上ったりする(青年または成人では落ち着かない感じの自覚のみに限られるかも知れない)。
(d) しばしば静かに遊んだり余暇活動につくことができない。
(e) しばしば“じっとしていない”または、まるで“エンジンで動かされるように”行動する。
(f) しばしばしゃべりすぎる。

衝動性

(g) しばしばしゃべりすぎる。
(h) しばしば順番を待つことが困難である。
(i) しばしば他人を妨害し、邪魔する(例えば会話やゲームんい干渉する)。

A. 多動性/衝動性または不注意の症状のいくつかが7歳以前に存在し、障害を引き起こしている。 B. これらの症状による障害が2つ以上の状況において(例えば学校[または仕事]と家庭)存在する。 C. 社会的、学業的または職業的機能において、臨床的に著しい障害が存在するという明確な証拠が存在しなければならない。 D. その症状は、広汎性発達障害、精神分裂病、または、その他の精神病性障害の経過中のみ起こるものではなく、他の精神疾患(例えば気分障害、不安障害、解離性障害、または人格障害)ではうまく説明されない。

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