■子どもの発達遅滞(発達障害)

発達遅滞をきたす疾患

発達遅滞(発達障害)をきたす疾患は大きく分けて、脳性麻痺、精神遅滞、広汎性発達障害(自閉性障害)、注意欠陥/多動障害、てんかん等の中枢神経系の障害によるものと先天性筋ジストロフィー、先天性ミオパチー等の筋疾患、脊髄性進行性筋萎縮症等の脊髄疾患、末梢神経疾患、骨・関節疾患等の中枢神経以外の組織の機能障害によるものとがあります。病気によって、治療や対策に違いがありますので、まず診断を明らかにすることが大切です。                                      
身体発育のチェック                               

妊娠中、出産時の状況、在胎週数、生下時体重をチェックします。早産児は修正月齢(実際の月齢から、満期より早く生まれた月数を引いたもの)で発達を評価します。身長、体重、胸囲、頭囲の計測を行い、発育曲線をつけます。遺伝性疾患や先天性代謝疾患の多くは身体発育が不良ですし、頭囲の計測から、精神運動発達遅滞をきたす大頭症、水頭症、巨脳症、硬膜下水腫、小頭症、狭頭症などをチェックする事が出来ます。
4カ月児のチェックポイント

一方向ばかり向いていますか、首はすわっていますか、あやすとよく笑いますか、物をよく見て追いますか、ガラガラをふったり、なめたりして遊びますか、母親が呼びかけると顔を向けますか、仰向けで中央で手を合わせますか。
6カ月児のチェックポイント

寝返りをしますか、ほんのしばらく坐りますか、手をのばして欲しい物をつかみますか、あやすと声をだして笑ったり進んで相手にしてもらいたがりますか、母親がいらしゃいをすると喜んで身体を乗り出しますか。
10カ月児のチェックポイント 

這い這いをしますか、つかまり立ちをしますか、指先で小さな物をつまみますか 、バイバイ、チョチチョチなど簡単な身振りの真似をしますか、人見知りをしますか、指差して教えるとそちらを見ますか。               
1歳6カ月児のチェックポイント                         

しっかり一人で歩けますか、手をひくと階段を昇りますか、積み木を積みますか 、鉛筆でなぐり書きをしますか、絵本をみせて知っている物を聞くと指差しますか 、名前を呼ぶと振り向きますか、意味のある単語を言いますか、お母さんの言っていることがわかりますか。視線が合うかどうか、多動かどうか、自閉性障害や注意欠陥/多動障害のスクリーニングもします。
3歳児のチェックポイント

目つきや目の動きがおかしいですか、物に目を近づけて見ますか、発音は明瞭ですか、自由に走り回りますか、階段を交互に昇りますか、片足立ち・ケンケンが出来ますか、低い所より飛び降りれますか、簡単な衣服の着脱が一人で出来ますか、自分の名前・年齢や性別がいえますか、文章(3語文)を話しますか、友達と一緒に遊べますか、落ち着きがないと思いますか。診察では、おもちゃで遊ばせて、行動を観察します。自由に歩かせ、つま先歩き、踝歩き、ジャンプ、ケンケン、片足立ちをさせます。小豆をひろってビンに入れさせます。積み木を積ませます。鉛筆で丸をかかせます。名前と年齢を聞いて答えさせます。眼球運動と眼位異常のチェックのために、ペンライト光を追視させ、両眼の瞳孔の中央に光の反射が出来ているかをみます。
Copyright MIHARA ClinicAll Rights Reserved.