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ムンプスウィルスの感染により起こる病気です。合併症の多い病気なので、現ザではワクチン接種を受けられることをお勧めしています。罹ったけど症状が出ないという不顕性感染(15%くらい)が多い疾患です。耳下腺が腫れる疾患は多く、症状だけで診断がつかない場合もあり、私は正確な診断が難しい病気だと思っています。
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症状
耳の下の唾液腺(耳下腺)が腫れて痛くなります。たいてい(85%くらい)は左右とも腫れますが,片側だけ(15%くらい)のこともあります。耳下腺が腫れたときは下あごの骨が触らなくなります。下あごの骨が最後までわかる場合は耳下腺の腫れではありません。最初から両方腫れることもあれば、片側ずつ腫れる場合もあります。ひどくカチカチに腫れる場合もあれば、軽く済む場合もあります。そのほかに顎下腺も腫れることがあります。そうすると二重顎のようになって、いわゆる“おたふくさんの顔”のようになります。通常腫れは約1週間から長くても10日間でひきます。
腫れが1〜2日間で収まったときは非常に軽いムンプスか反復性耳下腺炎かの区別が臨床的には付かないこともあります。熱は出ないこともあり、出ても2〜3日で下がります。痛みは午前中、特に朝がひどいのが特徴で、午後は同じように腫れていても朝ほどには痛がりません。耳下腺と顎下腺が腫れると唾液の出が悪くなり、口内が粘ります。
症状から正確な診断が付かないときには、血液検査や尿検査をすることがりあります。
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合併症
髄膜炎(高熱,激しい頭痛,頻回の嘔吐)が多い。通常250人くらいに一人ですが、成人では20人に一人くらい。難聴を起こすことがあります。通常片側性ですが、神経がやられるので治療法がなく、一生直りません。子どもでは少ないですが、膵炎や副睾丸炎や卵巣炎を起こして、不妊の原因になります。
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潜伏期
2〜3週間です。大体17日目くらいです。
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治療
直接ウィルスに利く薬はありません。対症療法で、痛みに対しては痛みをおさえる薬を処方します。痛いときは冷湿布もよいでしょう。但し、反復性耳下腺炎との区別が困難な場合には,抗生物質を投与することがあります。
食事の注意としては、酸っぱいものや(唾液腺を刺激する)、よく噛まなくてはいけない(痛みを増強する)食べ物は避けましょう。痛みが強いときは、かまずに飲み込めるものにしましょう。牛乳、ポタージュスープ、プリン、ゼリー、おじや、おかゆ、とうふ、グラタンなどがよいでしょう。唾液の出が悪いときはパンは避けましょう。
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隔離
耳下腺が腫脹している間はウィルスが排出されていて、他のお子さんにうつしますので、登校や登園はできません。中には14日くらいも腫れているお子さんも居られるので、私は10日を過ぎたら隔離を解除していますが、現行の学校保健法では出席停止期間は「耳下腺炎腫脹が消失するまで」と定められています。
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予防注射
患者さんに接触してからのワクチン接種は、すぐの感染予防の効果がありません。軽症化することもないようです。早めに予防接種を受けることが大切です。
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